そして誰もいなくなった「重戦機エルガイム」
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「重戦機エルガイム(1984-1985)」の魅力を、ご紹介します。
1984年に製作された「ガンダム」の富野由悠季監督による作品です。
オルドナ・ポセイダルが独裁支配するペンタゴナワールドという星系を舞台に、かつてポセイダルに滅ぼされたヤーマン族の末裔、ダバ・マイロードがメカ、エルガイムを駆ってやがてはポセイダル打倒の反乱の旗印となっていくストーリーです。
古くは「指輪物語」、近年では「スターウォーズ」にみられる、貴種流離譚をベースにしています。
前述したそれまでの作品では、最終的に目的を果たした主人公は古き体制を打破し、新たな秩序を作り出す側へと変貌します。「王の帰還」ってやつですね。
が、今作はさすが「黒トミノ」の異名を持つ冨野監督、そんなハッピーエンドなどは用意されていません。
ポセイダルを倒す、という目的は成就するも、敵の洗脳を受けた婚約者であり血のつながらない妹は精神が崩壊。
勝利の美酒を味わうこともなく、主人公はそんな彼女を連れて生まれ故郷へと帰っていくのです。
残された余生はその彼女の介護で終わる事でしょう。
ヤーマン族の根絶やしというポセイダルの目的は、皮肉なことにこれをもって成功してしてしまう訳です。
それまではどんな悲劇的展開でもどこか希望の光のあった作品の中で、この最終話を見た時の衝撃は物凄いものがありました。
前期OのPとEDを歌うのは「聖戦士ダンバイン」に続きMIOさん。
どちらも色あせない名曲でございます。
後期OP「風のノーリプライ」を、演奏してみた。
「ノーリプライ琥珀の砂時計~」
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