太陽の牙ダグラム、衝撃的なショットでスタートする第一話
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「太陽の牙ダグラム(1981-1983)」の魅力を、ご紹介します。
衝撃的なショットでスタートする第一話。
砂塵舞う砂漠に鎮座し、錆付き、朽ち果てた主役メカのダグラム。
その姿にこんなナレーションが被る。
「鉄の腕は萎え、鉄の脚は力を失い埋もれた砲は二度と火を噴く事はない。
鉄の戦士は死んだのだ。狼も死んだ、獅子も死んだ。心に牙を持つ者は、全て逝ってしまった。」
リアルタイムで観ていてああ、これは確実にハッピーエンドで終わる作品じゃないな、と思った事を覚えています。
主人公たちが身を投じるゲリラは、惑星デロイアの地球からの独立を目指しています。
しかしいくら主人公たちが戦術的勝利を収めようにも、政治の世界ではまた別の思惑によって大きなうねりが生み出されていく、というリアルな政治劇が展開されています。
理想を求めて命がけで戦場を駆ける若者たち。
しかし、その命は権力者たちの都合の前では儚く散らされ、決して突き抜けたカタルシスを生むことはない。
しかしそれ故に、この世界が白と黒だけでは済まされないことを実体験として痛感しつつあった思春期の自分には、心奥底にまで突き刺さる物語となっていきました。
ミリタリー色の強いデザインのメカを強く打ち出した今作は、6クールという異例の大長編となります。
もちろんプラモデルなどの売り上げが好調であったのが大きな理由だが、この物語を決してご都合主義で良しとせず、丁寧に人間と政治を描くにはこの長さが必要であったのかもしれません。
OP「さらばやさしき日々よ」を、演奏してみた
「いつの日かとおそれていた~」
作詞:高橋良輔/作曲:冬木透/編曲:武市昌久/歌:麻田 マモル
こんな記事も書いています
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ、もう1記事ご覧になりません?