超時空騎団サザンクロス、なぜ打ち切りになったのか?
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「超時空騎団サザンクロス(1984)」の魅力を、お伝えします。
「超時空騎団サザンクロス」は、「超時空要塞マクロス」の人気を受けて、「マクロス・シリーズ」が作られる前に作られた「超時空シリーズ」の作品です。
「超時空要塞マクロス」、「超時空世紀オーガス」に続く3作目であり、最後の作品でもあります。
物語のあらすじは、21世紀末に戦争などで地球環境を破壊しまくって住めなくしてしまった人類が惑星グロリエという星に移住しています。
そこに、「ゾル人」という異星人が突如現れ、人類に惑星グロリエ明け渡しを要求してきます。
すでに地球をダメにしてしまって、行き場の無い人類はこの要求を拒否し、正体不明のゾル人との戦争になります。
物語の主人公は、惑星グロリエの警備と守備を司る開拓惑星軍「サザンクロス」の3人の女性兵士「ジャンヌ、マリー、ラーナ」です。
この3人を中心に人類のサザンクロス軍と、ゾル軍との戦い(惑星グロリエの覇権をめぐる防衛戦)を描いた物語でした。
しかしこの作品は、視聴率低迷により39話の放送予定が23話で打ち切りになってしまったので、本編の中での色々な謎や伏線が回収されずに終わってしまいました。
特に敵のゾル人に関して結構色々な設定があり、「全く同じ姿をした3人が、常に行動を共にする理由」などが最後まで明かされなかったりしたのは、残念でした。
オーガスの不振を払拭するため、刷新した制作布陣で臨んだが
「超時空シリーズ」は、タイトルに「超時空」という言葉がつく点が共通していますが、基本的に独立した3つの作品です。
このサザンクロスも、マクロスやオーガスと物語に関連はありません。
(一応、オーガスはマクロスの平行世界的な世界観の話になっていますが、サザンクロスは本家マクロスとの関連がより希薄です。
というか、放送された23話の中ではそういう節が殆ど無いです。)
なので、マクロスにいくら人気が出ても物語が救済されないというか、もう黒歴史的な感じになりつつあります。
前作「超時空世紀オーガス」も視聴率が振るわなかったため、サザンクロスはスタッフをかなり入れ替えて制作されたのですが、結果として視聴率はオーガスよりさらにまずいものになってしまったようです。
なぜ打ち切りに?
視聴率の低迷と言われていますが、もう一つ大事な数字があります。
少年少女アニメ、特にロボットアニメにおいては、スポンサーの玩具メーカーの商品売り上げが、物語を最後まで放送できるかなどに大きく関わっています。
マクロスが大ヒットしたので、続くオーガスでもスポンサーになった「タカトク・トイス」という玩具メーカーがあったのですが、オーガスでは玩具が殆ど売れず、サザンクロスではスポンサーを撤退しました。
(「タカトク・トイス」はその後倒産します。
オーガス玩具の売り上げ不振は、倒産の大きな理由の一つだったようです。)
これは、オーガスの作品としての視聴率がマクロスより低かった事に加えて、プラモデルなどの玩具が売れやすいタイプでは無かった事もあるようです。
サザンクロスは、オーガスよりさらに視聴率が低迷してしまったので、そもそも玩具自体が殆ど出ませんでした。
スポンサーも、慎重にならざるを得なかったということなのでしょうか。
しかし、玩具が出ない以上スポンサーは利益を出せませんし、発売した物もあまり売れなかったようです。
放送の最後の方では、サザンクロスの玩具で無く劇場版マクロスの宣伝にCMがほとんどまわされていたようですが、あまり芳しい状況ではありません。
ロボットアニメは、玩具が売れないと生き残れません。
ストーリーがいくらよくても、スポンサーから予算が引き出せないので、いい作品が作りにくくなります。
もうこれは宿命ですね。
応援しているアニメがあったら、DVD、サントラなどのソフト類や、劇場版のチケットなどを買ってあげるのももちろんいいのですが、スポンサー会社から出ている玩具を買ってあげるのも喜ばれます。
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