父と子の愛憎ドラマ、超電磁マシーン ボルテスV
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「超電磁マシーン・ボルテスV(1977-1978)」の魅力を、ご紹介します。
長浜ロマンロボ3部作の第二作目。
「超電磁ロボ・コンバトラーV」の後続番組としてスタートした「超電磁マシーン・ボルテスV」は、前作と同じ長浜忠夫監督の「長浜ロマンロボ3部作」呼ばれる作品群の2作目に当たります。
コンバトラーV、ボルテスVに、この作品の後の「闘将ダイモス」を合わせて3部作です。
ダイモスの後続番組の「未来ロボ・ダルタニアス」も含めて4部作と見る場合もあります。
この作品群には各作品にテーマがあり、ボルテスVにおけるそれは「父と子の大河ドラマ」とされています。
ちなみに父は、宇宙人です。
地球を守る主人公剛3兄弟と、悲劇の敵役プリンス・ハイネルの死闘を中心に物語が進んでいきます。
剛3兄弟は、ボアザン星人のラ・ゴールと地球人の剛光代の間に生まれたハーフで、プリンス・ハイネルと父親が同じという設定で、さらにボアザン星の政争なども描かれています。
前作コンバトラーVより人間関係やドラマ性を複雑にさせ、子供だけでなく大人にも楽しめる内容になっています。
ガンダムシリーズの富野監督も、演出で参加しています。
OP曲の「ボルテスVの歌」は、コンバトラーVと同じく小林亜星先生の作曲ですが、歌手は前作の水木一郎さんから変わって、堀江美都子様になっています。
この曲は「女性が歌うロボットアニメの主題歌」としては、史上初のものになります。
当時、堀江様はこの事に大変プレッシャーを感じていたというエピソードを、聞いた事があります。
最近の作品では、ロボット物のテーマ曲を女性が歌っている物も色々ありますが、この作品がパイオニアです。
(例えば創世のアクエリオンなど。作品の世界観や、楽曲テイストの違いもあるとは思いますが。)
堀江様は他にも、「キャンディキャンディ」や「エースをねらえ」など、少女マンガ路線の作品ではいい歌をたくさん歌っている方ですが、あらためて「ボルテスVの歌」を聴くと、新鮮で斬新な組み合わせの「作品×歌手」だなぁと思います。
実際に、堀江様の力強くてクリアな歌唱で、楽曲や作品の素晴らしい魅力を引き立てています。
長浜監督の作品群は、それぞれの作品が史上初の試みとなる色々な要素を持っています。
コンバトラーVは、「史上初の玩具再現が可能な合体ロボット(史上初の合体ロボットは、ゲッターロボです)」でしたし、闘将ダイモスの「ロボット×空手×愛」というテーマ設定なども、それまでのアニメの歴史に全く無い斬新なものでした。
ボルテスVにおいては、ドラマ性の高い本編のおもしろさももちろんながら、主題歌の世界観が一つの見どころになっています。
OP「ボルテスVの歌」を、演奏してみた。
「たとえ嵐が吹こうとも~」
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