超時空要塞マクロス、打ち切りで消えた超時空シリーズ
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「超時空要塞マクロス(1982-1983)」の魅力と、放送打ち切りによって消えてしまったを「超時空要塞シリーズ」を、お伝えします。
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ロボットにアイドルという要素を盛り込んだ、超異色作でした。
超時空要塞マクロスは、1980年代に始まったロボットアニメブームの先駆的な存在です。
巨大ロボットアニメのブームは、現在も続いていると言ってよいでしょう。
当時のロボットアニメの路線としては、2つの路線が既に出ていました。
まずは、正統派的というか、勧善懲悪的なマジンガーZのような、いわゆる「スーパーロボット路線」がありました。
そしてもう一つ、ガンダム、ダグラムなどの作品にみられる、戦争の悲惨さや、機械としてのロボットの細かい設定などを盛り込んだ「リアルロボット路線」がありました。
超時空要塞マクロスは、前の二者からいえば、リアルロボット路線の作品です。
ただし、「ロボット」の描写や航空機の設定などはリアルでしたが、宇宙人が出てきたり、宇宙船のサイズがめちゃくちゃ大きかったり、非現実的でスーパーロボットっぽい要素も結構ありました。
しかし、何よりマクロスが斬新だったのは、ロボット・アニメに「恋愛、アイドル、アイドルの歌」という要素を、中心に持ってきた点です。
これこそが、作品の独自の立ち位置、そして人気を決定づけた要素だと思います。
リアルロボット路線のアニメでは、それまでは作風が暗くなりがちでした。
マクロスは、ヒロインで職業アイドルのリン・ミンメイの存在などもあって、暗くないというか華があるというか…。
いってしまえば、「総じてチャラい」感じの作風になっていました。
これはとても斬新でした。
最大の人気要素を、外して作られた超時空シリーズ
超時空要塞マクロスといえば、現在も続く人気シリーズ、「マクロスシリーズ」の元祖です。
(マクロスシリーズは、マクロス2、マクロスプラス、マクロス7、マクロスゼロ、マクロスF、マクロスデルタと続いていきます。)
しかし、同時に「超時空シリーズ」3部作に開祖でもあります。
「超時空シリーズ」とは、「超時空要塞マクロス」「超時空世紀オーガス」「超時空騎団サザンクロス」と3部作からなるシリーズです。
超時空要塞マクロスに人気が出たことで、マクロスシリーズの続編を作るより先にシリーズ化がされた作品群です。
しかし、マクロスシリーズとは異なり、作品を追う毎に人気が低迷し、3作目のサザンクロスの打ち切りによって、悲しい終焉になります。
ちなみに、タイトルに「超時空」がついているだけで、作品の世界観などは3作品とも独立しています。
なので、超時空シリーズやサザンクロスの打ち切りは、マクロスのファンには特に害が無かったといっていいでしょう。
同時に、マクロスのシリーズ人気が上がっても、超時空シリーズの方で結末がハンパになったサザンクロスなどに、救済がなされなかったという側面もあります。
超時空シリーズの視聴率の低迷の理由は、やはり初代マクロスが人気になった最大の要素「アイドル」を、作品の中核から外してしまった事が大きいのだと思います。
他にもいろいろ、理由はあるのでしょうが。
結局、超時空要塞マクロスも、SFやロボット的な要素だけで抜きんでた人気になった作品では無かったということでしょう。
そして、超時空シリーズでの失敗は、そのあとのマクロスシリーズにしっかり生かされれたようです。
こうして、視聴者の気持ちをガッチリ掴むマクロスシリーズの作品群が生まれていったのでしょう。
超時空世紀オーガス、超時空騎団サザンクロスも、リアルロボットアニメとして高い評価を受けているマクロス制作スタッフが、作った作品です。
変に可愛いアイドルが出てくる事を期待したりせずに、単体のリアルロボットアニメ、SFアニメとしてみれば十分楽しめる作品です。
マクロスのパラレルワールド的な、「後続シリーズのもう一つの可能性だったもの」として見るのも、おもしろいです。
「私の彼はパイロット」を、演奏してみた
「キューン×4、私の彼はパイロット」
作詞:阿佐茜/作曲:羽田健太郎/編曲:羽田健太郎/歌:リン・ミンメイ=飯島真理(ランカ・リー=中島愛)
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