ふしぎの海のナディア、天空の城ラピュタ、未来少年コナンは同じ世界
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「ふしぎの海のナディア(1990-1991)」の魅力をご紹介します。
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まずは、「Real Heart」を、1コーラス演奏してみた
記事を読み終わる頃に、だいたい演奏も終わります。BGMにどうぞ。
歌いだしは、
「ちょっとだけフクザツな家庭環境~」
歌:松下里美/作詞:姫沙子/作曲:伊秩弘将
「ふしぎの海のナディア」は、ジュール・ヴェルヌによる小説「海底2万マイル」及び「神秘の島」を原案として、「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野秀明監督、GAINAXが制作し、NHKで放送されたアニメです。
この作品が、世界的な名著である「海底2万マイル」を原案にした作品であることは、割と知られています。
(クレジットなどにも入っていますし。)
しかし、実は宮崎駿監督の「未来少年コナン」の続編として、宮崎駿監督によるNHK制作の「未来少年コナン2-海底世界一周-」という作品になるはずのものだったことは、あまり知られていないようです。
結局「未来少年コナン2」の企画は実現せずに、宮崎駿監督はスタジオ・ジブリでの「天空の城ラピュタ」で、コナンに続く世界観の物語を作りました。
一方、NHKでの「海底世界一周」の企画はGAINAXに後日持ち込まれ、それが作品として成ったのが「ふしぎの海のナディア」です。
「ふしぎの海のナディア」と「天空の城ラピュタ」は、どちらも「未来少年コナン」の後継作品としての側面を、作品誕生の背景に持っています。
物語の冒頭は、両作品ともに「謎の青い石を持ったヒロインが、盗賊に追われるシーン」から始まり、とても似ています。
これは、ナディアとラピュタがどちらも物語の前に持っている世界観が共通しているためです。
NHKお得意の、「歴史、世界的名著」のアニメ化作品群でもある
ふしぎの海のナディアは、何度か再放送もされていますが、最初の放送は1980年金曜日19:30-20:00のNHKでの放送でした。
この放送時間枠では、ナディアの前には「アニメ三銃士(原作、アレクサンドル・デュマ・ペールの「三銃士」)」がやっておりました。
そして後続の番組は、「ひみつの花園(原作、フランシス・ホジソン・バーネットの「秘密の花園」)」でした。
どちらも、世界的に有名な小説を原作としたアニメです。
ただ、前後の作品に比べてナディアは、原作小説「海底2万マイル」の影が薄い作品ではあります。
「ノーチラス」とか「アトランティス」とかの単語はなんとか出てきますが、作品の世界観的には「海底2万マイル」のアニメ版として見るのはちょっと厳しい感じが自分はします。
「海底2万マイル」をパロディにした、オリジナル・アニメというあたりの位置づけに個人的には感じます。
しかし、一応NHK放送の「世界的名著を日本アニメにした」作品群の中の一作としての位置づけも持っています。
さらに、物語の中で登場する戦艦「ノーチラス号」の正式名称は「エクセリヲン」であることが示されています。
エクセリヲンというのは、1988年にGAINAXが制作した「トップをねらえ!」に、同名の戦艦が登場します。
「エクセリオン」は、なんとなく「エヴァンゲリオン」にも響きが似ています。
ちなみに「エクセリオン」の語源は、「指輪物語」の著者J・R・R・トールキンの作品群に登場する人物の名前とされています。
「エヴァンゲリオン」は一般的な単語で、「福音」という意味です。
この様に「ふしぎの海のナディア」は、様々な作品に関連性を持っています。
原典の小説や、関連作品と併せて見ると、また新しい魅力を感じます。
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