幻のパーマン5号と、スーパーマン→バードマンの名称変更のナゾ
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は、「パーマン(アニメ第一作目1967-1968)」の魅力を、お伝えします。
OP&ED「ぼくらのパーマン」を、演奏してみた
記事を読み終わる頃には、演奏も終わります。
BGMにどうぞ。
歌い出しは、
「まっかなマントをひるがえし、きたぞぼくらのパーマンが~」
作詞:藤子不二雄/作曲・編曲:越部信義/歌:三輪勝恵、石川進
1983年版では消される、危険な設定が多数ある初代パーマン
パーマンは、藤子F不二夫先生の漫画原作のアニメです。
1967年に、第一作目のアニメ化がされました。
1967年というと、カラーの作品ももう作られていましたが、制作予算の関係でパーマンは白黒の作品になりました。
初代パーマンは、1983年に2回目にアニメ化された(こちらはもちろんカラー)ものに比べると、全体として暗いです。
カラーとか白黒とかの問題ではないです。
アメリカン・コミックの、スーパーマンとかスパイダーマンなんかも、結構シリアスな描写がありますが、初代パーマンにもそういう「ヒーローの苦悩」みたいな描写が結構あります。
全体としてはギャグタッチの中に、ちょっと子供には難しいテーマも盛り込まれていて、見ていて正義というものについて考えさせられます。
対して、1983年版の2作目パーマンは、とにかく明るく楽しく笑わせてくれます。
初代から10年以上開いて作られた2作目では、細かな設定も変更が色々されています。
1作目より、低年齢の視聴者を意識して作られたこと等もあって、初代で過激だった表現がマイルドになったりしています。
また、放送倫理が厳しくなった事によって、差別的な言葉や描写が抑えられてもいます。
かなり色々な設定変更がされていますが、特に印象的だったのは「パーマン5号が消えたこと」と、「スーパーマンがバードマンに名称変更されたこと」でした。
アニメ第二作目版や続く劇場版のみを見た方は、パーマンは4号まで登場しません。
1号パーマン、2号ブービー、3号パー子、4号パーやん、の4人です。
1967年版の初代パーマンでは、これに加えてパーマン5号こと「パー坊」がいました。
このパーマン5号はどんなキャラかというと、2歳の赤ちゃんです。
パーマン1号こと須羽ミツオの変身を偶然見てしまい、パーマン1号の秘密を守るため、強制的にパーマンにさせられてしまいます。
しかし、あまり活躍の場面は無く、見ていても存在を忘れる事があるくらい影が薄かったのです。
そうしたら、本当に存在を消されてしまいました。
また、初代で「スーパーマン」と呼ばれていたパーマン達のボスが「バードマン」に変わっていたのも、名前が変わったこと自体に加えて、「なぜバードマンという名前になったのか?」が分からなくて、腑に落ちませんでした。
これは、もともと「超人」の英訳で「スーパーマン」だったのが、アメリカン・コミックの「スーパーマン」の権利に引っかかってしまったそうで、「超人」を「鳥人」にもじっての英訳で「バードマン」になったという事です。
私は、パーマンを見ていたときには英語の知識が全くなく(今もないですが)、到底この高度なダジャレは理解する事が出来ませんでした。
初代パーマンは、前述のアメリカン・コミックなどもそうですが、当時の有名人をもじったパロディなども多い作品なので、大人になって色々予備知識を持って見返すと、気づく点が多くておもしろいです。
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