釣りキチ三平、釣りアニメとして唯一無二。ヒューマンドラマとしても極上。
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は、「釣りキチ三平(1980-1982)」の魅力を、お伝えします。
まずは、OP「若き旅人」を1コーラス演奏してみた。
記事を読み終わる頃に、だいたい演奏も終わります。BGMにどうぞ。
歌いだしは、
「人は誰でも、未知の世界に憧れ~」
作詞:石坂まさを/作曲・編曲:曽根幸明/歌:MOJO(富田伊知郎)
釣りアニメとして唯一無二。ヒューマンドラマとしても極上。
『釣りキチ三平』は、1973年から『週刊少年マガジン』で10年間連載され、『月刊マガジン』にも短編や読み切り作品が数多く発表されました。
TVアニメは、1980年から1982年まで、日本アニメーションにより109話が制作され、フジテレビ系で放送されていました。
作者は、矢口高雄先生です。
『釣りキチ三平』の主人公は、釣り好きの少年三平三平です。
他の主な登場人物は、祖父の三平一平、三平が兄とも父とも慕う釣り師の鮎川魚神、幼馴染のユリと正治などです。
ストーリーは、一話または数話で完結し、その都度様々な人々が登場し、後のストーリーに再登場するケースもあります。
釣り好き少年の三平は、釣りに対する情熱とひたむきな姿勢で、日本各地の「幻の魚」や「伝説の魚」、世界の巨大魚など様々な魚釣りに挑戦します。
鮎釣りやヘラブナ釣りなど、ポピュラーな釣りはもちろん、投網や簗、ドン突き漁など日本各地の伝統的な漁を扱う回もあります。
『釣りキチ三平』の魅力の一つが、作品で描かれている魚や自然の美しさです。
作者の矢口先生も釣り好きで、作品に登場する魚のほとんどを作者自身が釣った経験があるそうです。
釣りの描写は写実的です。
釣りスポット、道具や釣り方の知識も豊富で、とても臨場感に溢れています。
日本各地の魚やその釣り場を紹介する事は、そのままその土地の自然環境の素晴らしさを描き出す事でもあります。
反面、そうした物が失われつつある現状を、登場人物の会話などから知り、自然環境問題を考えさせられることもあります。
『釣りキチ三平』のもう一つの魅力が、人間関係、特に家族の絆について細かく描かれている事です。
主人公三平には両親がいません。
三平が、亡くなった母を慕う場面、祖父を尊敬する場面、父を憧れる場面などは作品中に何度も登場し、作品全体を通してのテーマとしてこうした人間関係が描かれていると感じます。
更に、親子の関係をダイレクトに扱った回も多数あり、特に魚神とその父親との悲しい過去が描かれた回は特徴的です。
三平の脳天気とも思える普段の様子から、こうした感情が垣間見られると、ただの釣り漫画ではない、ヒューマンドラマとしての『釣りキチ三平』の魅力が、感じられると思います。
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