弱きものたちの凱歌、ガンバの冒険
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は、「ガンバの冒険(1975)」の魅力を、お伝えします。
※本編ネタバレあります。※
まずは、OP「ガンバのうた」を1コーラス演奏してみた。
記事を読み終わる頃に、だいたい演奏も終わります。BGMにどうぞ。
歌いだしは、
「ガンバ×2、ガンガンガンバ~」
作詞:東京ムービー企画部/作曲・編曲:山下毅雄/歌:河原裕昌
「シッポを立てろ!」
世の中は理不尽だらけです。
弱きものは強きものに虐げられ、せっかく積み上げてきた物も、強大な力の前にいとも簡単に儚く潰されてしまう。
これは、珍しいことでも何でもありません。
でも、だからといって弱きものはただうつむき、うなだれ、運命のなすがままになってはいけないのです。
劇中でガンバたちは困難のたび、叫びます。
「シッポを立てろ!」と。
どんなに打ちのめされても、心さえ折れなければ、立ち向かえる。
精一杯立ち向かってはじめて、道は切り開ける。
それは、絶えず虐げられてきた弱きもの達の意地でもあります。
譲る事の出来ない生命線でもあります。
ネズミたちを、捕食の為ではなく単なる殺戮の為に襲う敵・ノロイは圧倒的禍々しさ、凶悪さ、強大さの象徴です。
それに飲み込まれそうになるガンバに向かって、仲間のヨイショが叫びます。
「シッポを立てろ!!」と。
その言葉に我に返り、奮い立ったガンバは、最終的に仲間たちと協力して見事にノロイを倒すのです。
この作品に流れるテーマは「生命賛歌」だと思います。
今作のOP「ガンバのうた」は、それを体現したかのように、サンバ調の明るく楽しい楽曲となっています。
しかし、ED「冒険者たちのバラード」は、打って変わってマイナー調の暗さ、重たさを前面に出しています。
困難に負けず立ち向かう強い意志と、弱きものへの想いの詰まったこのED曲もまた、「生命賛歌」なのではないでしょうか。
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