名曲「冒険者たちのバラード」、聴き手を地獄に落とす訴求力
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は、「ガンバの冒険(1975)」の魅力を、お伝えします。
まずは、ED「冒険者たちのバラード」を1コーラス演奏してみた。
記事を読み終わる頃に、だいたい演奏も終わります。BGMにどうぞ。
歌いだしは、
「さかまく波とひらめく空が、ガンバと仲間をうちのめす~」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - すぎうらよしひろ
弱きものは、強きものに虐げられ
「ガンバの冒険」のEDテーマ曲は、「冒険者たちのバラード」という暗い曲です。
この曲の悲愴感は、もの凄いです。
なにが凄いのかというと、歌詞がとても悲劇的で、最後まで話に救いが全くありません。
絶望的な困難の中で、ガンバは諦めずに立ち向かおうとしますが、その甲斐もなく結局こころざしなかばに行きだおれてしまう。
そんな情景が浮かんでくる詞の、歌なのです。
歌詞を真面目に聞いてると、テレビ放送サイズの1コーラス(たった1分半ほど)で、ひどく憂鬱な気持ちにさせられます。
さらに、絵柄も暗いです。
最後の、ノロイが襲いかかろうとしているシーンは、小さい子どもにはちょっとトラウマになりそうな迫力です。
今までに聞いたなかで、これだけ後味の悪いアニメソングは無く、衝撃的でとても強い印象に残りました。
子どもの頃、登場人物(登場動物?)ガンバたちに感情移入して作品を見ていたときには、この曲は暗くて大嫌いでした。
OPの「ガンバのうた」のように、楽しい曲に換えて欲しいと思っていました。
しかし、大人になって何十年かぶりに聞き返してみた時には、全く違う印象に変わりました。
曲を聴いて、子どもの時に感じた悲愴感や、救いの無い嫌な感じを昔と同じように感じました。
ですが、それが決して嫌いな感じではなくなっていて、何かカタルシスの様な癒しみたいなものすら感じられました。
聴き手のネガティブな感情に訴える曲ですが、これだけ強い訴求力のある曲は素晴らしいなぁと思い、とても感動しました。
「ガンバの物語」本編とあわせて、是非一度アニメーションつきで見て欲しいと思う名曲です。
ちなみに本編は、この曲の歌詞どおりのストーリーでは無いので、ご安心ください。
こんな記事も書いています
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ、もう1記事ご覧になりませんか?