俺の心に鎧が走る!武装、烈火!、鎧伝サムライトルーパー!!
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は、「鎧伝サムライトルーパー(1988-1989)」の魅力を、お伝えします。
まずは、OP「サムライハート」を1コーラス演奏してみた。
記事を読み終わる頃に、だいたい演奏も終わります。
BGMにどうぞ。
歌いだしは、
「剣をかざして、稲妻集めたら~」
歌:森口博子/作詞:三浦徳子/茂村泰彦
和製「聖闘士星矢」の代名詞を持つ、鎧伝サムライトルーパー
今回は、和製「聖闘士星矢」の代名詞を持つアニメ作品、
「鎧伝サムライトルーパー」について、ご紹介したいと思います。
この作品は、「機動戦士ガンダム」など、ロボットアニメの大家であるサンライズが制作した変身ヒーロー系のアニメです。
1988年4月から、翌年の1989年の3月まで放映されました。
さて、このアニメがなぜに和製「聖闘士星矢」と言われていたのか?
それは「聖闘士星矢」が当時のアニメ界においてすでに絶大な支持を受けており、アニメ業界は勿論の事、多くのアニメファンからも高評価を得ていた時代だからです。
「聖闘士星矢」は、いわゆる「バトルスーツ」アニメというジャンルを確立しました。
変身してバトルスーツを装着するメタルヒーロー系のアニメ作品でしたが、特撮系とは違い、アニメの持ち味であるファンタジー要素の強い作風を前面に押し出して、成功しました。
「聖闘士星矢」は、ギリシャ神話をテーマにした西洋の神々をテーマにした作風でした。
「鎧伝サムライトルーパー」は、日本の戦国時代をテーマにした作風で、名著「南総里見八犬伝」をモチーフに作られました。
ただし、子供向けアニメ作品としては少し難しい設定でした。
また、戦国時代や漢字の多い表現の為に、サムライトルーパーは主として、女子中学生や女子高生などの、いわゆる「腐女子」に猛烈な支持を受ける事となります。
今で言えば男性アイドルユニットの様な走りともなり、主演男性声優5人の声優ユニット「NG5」の誕生なども話題になりました。
男性声優の、ファンへの露出の仕方の大きな転換期ともなり、後の声優事業の大きな礎ともなりました。
「美少年たちが、戦いの中で活躍する」
聖闘士星矢とは違う形の、剣舞の華麗さと、流麗な顔立ちに熱い血潮をと、女性ファンを夢中にさせたアニメが「鎧伝サムライトルーパー」でした。
子供の頃にはわからなかった、鎧のカッコ良さ。
変身し、刀を振るい邪悪を討つ!
漢字の難しさで見逃してしまったカッコ良さを、大人になった今なら理解できるかもしれませんね。
元祖声優ブームを作ったアニメ、鎧伝サムライトルーパー
今、テレビでアニメ声優がMCを務めたり、ドームコンサートを行ったり、海外のアニメイベントに参加したりしていますが、20年ほど前は「声優さんのイベント」などは、本当にマニアックなものとカテゴライズされていました。
そのため、「アニメ声優が好き!!」という人たちは、どうしても異質なものとされてました。
学校でも「オタク・レッテル」が貼られて、それこそ同好の者同士の間でしか話をしませんでした。
そう、その姿は何やら怪しい感じで、ジャニーズなどのファンとはまた違った結束と熱気がありました。
元々、サムライトルーパーが放送されていら頃は、声優という仕事は外に出るより「顔が見えない人」という感覚でしたが、このサムライトルーパーが出たときは、アニメの絵よりも中の人に焦点がよっていきます。
その原因に「時代」というものもありました。
時はバブル景気、誰もが消費を善とした時代に、サムライトルーパーは生まれました。
本来おもちゃ業者が低年齢の少年たちターゲットにしていたアニメでしたが、男の子たちよりも、なぜか10代~20代の女性に人気がでてしまったのです。
少し前位から、アニメはもう子供だけのものとはいえなくなっており、一部の声優がライブを行うとそこに追っかけするような熱狂的なファンも出てきていました。
そんなときに綺麗な画面のアニメで、美少年が主人公で、正悪がわかりやすい話。
そして主要キャラクターたちが、なんとご当地武将の子孫。
すぐにキレる主人公や、皮肉屋、頭が良い策士タイプ、人が良いのがたまに傷になるタイプなど。
個性的なキャラも女性ファンの心をつかみました。
ご当地武将の町へ行ったり、その歴史を調べる人も現れました。
同人誌も作られ、アニメの世界観はどんどんと広がっていきます。
それに伴って、声の人にもその人気は飛び火したのです。
アニメの人気と共に同人誌も多く作られ、一大ブームとなったサムライトルーパーの人気にあやかり、出演声優さんたちがCDを作るとそれがオリコンの上位に食い込んだり、ライブのチケットは軒並み完売、時にはテレビでその熱狂ぶりが特集されることもありました。
一過性であると思われた熱狂ぶりですが、その後それは今の「アニメ声優ファン」につながるのですから、まさに元祖と言うべきブームでした。
「真を智り、人を信じ、礼を尽くして正義を行う。これぞ仁の心なり」
クールジャパンのさきがけとなったサムライトルーパー。
ファンの思考や行動をアニメ画面の外へ見出した、アニメ史に残る作品です。
こんな記事も書いています
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ、もう1記事ご覧になりませんか?