伝説巨神イデオン【発動編】
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「伝説巨神イデオン発動編(劇場版)」の魅力を、ご紹介します。
多くの視聴者にトラウマを与えた衝撃の作品。
伝説巨神イデオンは、テレビ放送版では、本来43話で予定されていた物が視聴率の低迷を理由に39話で打ち切りになりました。
それに伴い、39話の最後2分を差し替えて、最終回となりました。
差し替えられたラスト2分で、ストーリーはきちんと完結させられてはいるのですが、この実質テレビ版ラスト2分を拡張し、再構築して、壮大な「全員死亡」の世界を描いたのが、劇場版伝説巨神イデオン発動編です。
数あるロボットアニメの中での伝説巨神イデオンの特色として、
「ロボット戦闘シーンの地味さと、白兵戦闘シーンの生々しさ」
が挙げられます。
イデオンに乗っての戦闘シーンでは、まず劣勢の描写が多く、操縦方法が分からずに機体が唐突に分離してしまったり、見ていて歯痒い場面も多いです。
白兵戦においては、主要な人物が流れ弾であっさり死んでしまったりします。
これらは、リアルな戦争描写を追及している富野監督の他の作品にも通じる見せ方ですが、他の作品ではなかなか見れないスリルや緊張感が感じられ、とても作品に引き込まれます。
しかし、リアル描写への期待からは、かえって受け入れにくいシーンや設定もありました。
例えば、地球人の投降の意思表示の白旗が、バッフクランには「皆殺しの宣戦布告」にあたるなど、抗争を泥沼化させるために、リアル目線で視聴すると少し無理を感じてしまう、ご都合主義な設定もありました。
また、人体破壊描写も、ヒロイン、キッチ・キッチンの生首が放物線を描いて飛んでいくシーンや、カララ・アジバが実の姉に打たれた散弾銃を「わざわざ」顔面に浴びて死んでいくシーンなどは、過剰な残酷シーンではないかとも思います。
ただ、これらの事は物語の途中のはっきり言って些末な出来事です。
物語は結末の全員死亡と、因果の地平線に飛び立った魂達の、死後の世界の壮大なシーンへと続いていきます。
主人公ユウキ・コスモが最後に死んで、文字通り「登場人物全員死亡」となってからの、死者の魂の世界の描写こそが、イデオンの最大の見所です。
本当に、圧倒的な世界観を見せてくれます。
イデオン発動編は、絶対に見て欲しい作品です。
視聴してから10年くらい経ちますが、今でも脳裏に蘇るシーンは無数にあり、時に考えさせられたりもする忘れらない作品で、大好きです。
まだイデオン自体を見ていない方も、アニメ版だけしか見ていない方も、発動編は絶対に見なければ損です。
使ってみよう!!名セリフ!!
「みんな星になってしまえ!!」
【用法】
・みんなに、あっちに行って欲しいとき。
・みんなに、星になって輝いて欲しいとき。
など
ED「コスモスに君と」を、演奏してみた。
「たった一つの星に捨てられ~」
歌:戸田恵子/作詞:井荻麟(=とみのよしゆき)/作曲:すぎやまこういち
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