ヤットデタマン、シリーズのお約束を破った大巨神と主題歌
こんにちは。
Detch UP!!です、こんにちは。
今日は「ヤットデタマン(1981-1982)」の魅力を、お伝えします。
タイムボカンシリーズ第5作目。色々な前作までとの変更点。
「ヤットデタマン」は、タイムボカンシリーズ第5作目の作品です。
タイムボカンシリーズは、1975に最初の「タイムボカン」がはじまって、以来「タイムトラベルで色々な場所や時代に行って、そこでお宝の争奪戦を悪の盗賊団と行う」という、基本コンセプトで描かれている作品群です。
初代から、
「1タイムボカン、2ヤッターマン、3ゼンダマン、4タイムパトロール隊オタスケマン、5ヤットデタマン、6逆転イッパツマン、7イタダキマン、(8?怪盗きらめきマン)」
と続きます。
前作オタスケマンまで、シリーズでお決まりだった要素に色々な変更が加えられている作品です。
沢山ありますが、その中でも実際に視聴して、前作までのタイムボカンシリーズと大きな違いを感じたのは、2つあります。
一つ目は、前作までずっとOP曲を山本正之先生が作詞、作曲して自ら歌っていたのが、ヤットデタマンでは作詞、作曲のみで、トッシュが演奏、歌唱を行っています。
トッシュはバンド名で、Voは山形ユキオさんです。
山形ユキオさんは、この作品で歌手デビューをし、以後は山形ユキオ名義でたくさんのアニメソングを歌っています。
「ヤットデタマンの歌」は、曲の音楽性的には、タイムボカンシリーズの他の山本先生の曲に近い雰囲気だと思います。
(山本先生は、タイムボカンシリーズ外で楽曲提供した曲に、全然違う音楽性や雰囲気の名曲が、本当にたくさんあります。)
ですが、歌い手が変わるだけでもOP曲や作品全体の雰囲気が、ずいぶん違うと感じました。
二つめは、シリーズで初めて「動物型のロボット」が出てきません。
代わりに、ヒーロータイプの巨大ロボット「大巨神」が登場します。
1980年の放送という事で、隆盛のスーパーロボットブームにあやかってなのかどうかは知りませんが、シリーズで初の人型スーパーロボットの登場するアニメになりました。
大巨神は、スタイリッシュな外観と似つかわしくない、完全3枚目な人格が宿っています。
ちょっとデザインに対してあまりに浮いているというか、違和感は凄かったです。
しかし、タイムボカンシリーズなのでアリかなとは思います。
あとは、同じタツノコプロ制作の作品「破裏拳ポリマー」のオマージュが多い作品でもあります。
ポリマーを見た方は、元ネタに気づいてニヤリとしてしまうシーンなども多いので、ポリマーファンには、絶対に楽しんでもらえる作品だと思います。
主演声優も、ポリマーと同じ曽我部和行さんが、やっています。
山本正之先生は、多作でかつ、とても音楽性に広い幅を持っている、天才的な作曲家です。
アニメ音楽の世界では、膨大な曲をプロとして作ってきていますが、本人が作詞や歌唱をしいないで楽曲のみの提供をしている作品なども、物凄く多いです。
音楽家の山本正之先生をイメージした時には、多くの方がまずタイムボカンシリーズの楽曲、特に本人の歌唱の曲「タイムボカンの歌」や「ヤッターマンの歌」などをイメージするのではないでしょうか?
私はそうです。
ただ実は、タイムボカンシリーズの外でも沢山の楽曲提供をしており、その音楽性の幅が凄いです。
作曲者のクレジットを見るまで、曲を聴いただけでは山本先生の曲だと全く気づけなかった曲が、自分はたくさんありました。
音楽性の懐の広さを見せて頂いた曲が本当にたくさんありますが、特に自分が意外だったのは、
「亜空大作戦スラングルOP:亜空大作戦のテーマ」
という曲です。
「タイムボカンの歌」とかと聞き比べると、同じ作曲家の物とは私は思えないです。
今までに聞いた山本正之先生の曲の中で、この曲が一番好きです。
「亜空大作戦スラングル」の記事や演奏も、いずれ出したいと思っているのですが、カッコイイですが難しいんです、この曲は。
すぐには弾けないので、少し練習していずれ出したいと思っています。
OP「ヤットデタマンの歌」
「遠く耳をすませば、聞こえるあの笛の音~」
作詞・作曲:山本正/編曲:乾裕樹/歌:トッシュ(Vo,山形ユキオ)
こんな記事も書いています
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
よろしければ、もう1記事ご覧になりませんか?
明日は、「横山光輝三国志」の記事をお届けします!!